右乳がんの部分切除手術から約5週間後に、放射線治療が始まりました。
X線が25回、電子線が5回の計30回の治療になりました。普通は25回なのですが、私の場合は、がん細胞が手術の切除面ぎりぎりまで来ていたため、5回追加されました。
放射線の専門のお医者さんからは、副作用の可能性について説明されました。軽微な副作用としては、胸が大きいと照射面積が大きくなるから赤みが出やすく、赤みがひどいとステロイド剤を処方されるとのことでした。
ひどい副作用としては、まれに放射線で気持ちが悪くなる人や、治療後6カ月以内に放射線性肺炎になる人もいると言われました。
ローション類は、厚みがある個体クリームは不可で、化粧水のような液体は大丈夫ですが、添加物がないほうがいいとのことでした。皮膚がただれても困るので、結局、無添加系の化粧水を軽く塗ることにしました。
事前に初回は汚れてもいい黒いTシャツを用意して来るように指示されていたのは、CTやX線のレントゲン撮影後に、照射位置確認作業でマジックで何本も線を描かれたことで納得できました。
翌日からほぼ毎日、計30日間放射線照射に病院通いすることになりました。自転車で行ける近くの病院にしておいて良かったと思いました。
毎回右乳房に2秒、右の脇の下に2秒のX線放射線照射を受けました。ちょっと疲労感を感じることはありましたし、終盤にはお医者さんからは日焼けみたいな若干の皮膚炎になっているとは言われましたが、特に問題となるような副作用はありませんでした。
身体的苦痛はあまり感じませんでしたが、金銭的負担は結構ありました。放射線治療の診療費は、保険適用の3割負担なのに、初日に約1万8,000円もかかって驚きましたが、それ以外の日は25回のX線照射が終わるまで毎回5千円弱でした。その後、電子線照射で5回通院しましたが、初回は1万2,000円台で驚きましたが、翌日からは3,000円台でした。
がん保険でまとまった診断給付金と多少の入院給付金が出て、別の生命保険でも多少の入院給付金と手術給付金、さらに術後放射線治療の給付金が出て、助かりました。
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抗がん剤治療には準備が必要
その後、娘の大学受験が終わるのを待ってから、抗がん剤治療を開始することになっていました。手術からは半年くらい経過してからの抗がん剤になります。
憂鬱でしたが、抗がん剤治療の準備を始めました。準備に必要なものは、直前に近所のドラッグストアやスーパーで購入できるものもありました。たとえば、点滴中の手指の痺れや爪の痛み緩和策としての専用グローブを、私の病院では提供してもらえなかったため、自分で保冷剤や保冷剤を入れるビニール袋を用意しました。
それよりも、専門店でしか扱っていない特殊な抗がん剤対策グッズの調達のほうが重要でした。特に、確実に髪の毛が抜けると言われていましたので、脱毛対策は必須でした。また、個人差や使用薬剤の差があるかもしれませんが、爪のダメージが懸念されましたので、その対策グッズも考えました。
最も値が張って悩ましかったのが、医療用のウィッグでした。医療用でないファッション用のウィッグは、抗がん剤治療中の敏感な頭皮や、重さによる負担を一切考慮していないので、お勧めできません。
医療用とはいえ、ウィッグの値段は既製品だと比較的安く、完全オーダーだととても高くなります。自分の頭のサイズが一般的じゃないとか、いろいろ気にしだしたら完全オーダーにしたくなりますが、財布と相談になります。なお、残念ながら今のところ医療用ウィッグは、(医師から直接着用を指示されたもの以外は)確定申告の医療費控除の対象になりません。
レディースアデランスとかスヴェンソンとかのサロンは、本職の美容師さんもいて、地毛が復活し始めると個室でカットもしてもらえたりと至れり尽くせりなので、都会に住んでいて経済的に余裕のある人にはお勧めです。
私の場合は迷いましたが、一大決心をしてセミオーダー品にしました。自分のそれまでの髪型に割と近くて自然だと思ったので、業界最高値のブランドではないものの、自分としてはかなり高いお金を払ったのですが・・・・・・。
実際に毛髪が抜けてウィッグを着用するようになると、家族に「かぶってる感がすごい」とからかわれて、落ち込む結果になりました。
この程度の見栄えなら、もっと安いものでも良かったかもしれないとか、もっと高価なものにしたら見栄えがましだったかもしれないとか、あれこれ考えてしまいました。実際には、選んだのが最も膨張して見えやすい髪型のものだったのが、いけなかったのかもしれませんが。
ともあれ、その他の抗がん剤治療期のためのグッズは、主にプレスタの通販で購入しました。その時は知りませんでしたが、プレスタの楽天市場店もあります。
特に役立ったグッズは、たとえば以下のようなものでした。
抗がん剤対策グッズ
*髪の毛が猛烈な勢いで抜ける期間には、抜け毛が散らばらないように使い捨てヘアキャップを重宝しました。暑い時期は、家の中ではこれのみを着用して過ごしていました。
プレスタ楽天市場店: 使い捨てヘアキャップ
*抗がん剤で脱毛が始まると、敏感な頭皮のために低刺激性のシャンプーに切り替えました。
プレスタ楽天市場店: プフレ頭皮ケアシャンプー
*脱毛中や毛髪復活の初期の間は、ウィッグの代わりに帽子で外出することも多かったです。夏用・冬用が必要で、洗い替え分も用意しました。
プレスタ楽天市場店: 医療用帽子ラインナップ
COCOLO楽天市場店:医療用帽子ラインナップ
*既製品ウィッグのほうがオーダーよりもお手頃価格です。
プレスタ楽天市場店: 医療用ウィッグ(既製品)ラインナップ
*地毛がある期間は、地毛をまとめてネットをかぶってから、その上にウィッグをかぶります。
プレスタ楽天市場店: やわらかネット
*ウィッグには専用のシャンプー、コンディショナー、ニオイ防止スプレーが必要です。ウィッグのシャンプ―時にはブラシも使います。
プレスタ楽天市場店: ウィッグ用シャンプー・コンディショナー・スプレー(低刺激)セット
プレスタ楽天市場店: ウィッグ用ブラシ
*ウィッグを置いたり乾かしたりするハンガー/スタンドが必要になります。
プレスタ楽天市場店: ウィッグハンガー
*頭皮の地肌の上に、洗濯可能なガーゼキャップを着用し、その上に帽子やウィッグをかぶるようにしました。
プレスタ楽天市場店: ガーゼキャップ サンプル3枚セット
プレスタ楽天市場店: ガーゼキャップ2枚セット(3サイズあり)
*抗がん剤副作用で爪がダメージを受けやすくなるので、毎晩寝る前に爪用のオイルを塗りました。
プレスタ楽天市場店: ネイルケア オーガニックオイル
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