乳がん実録(1) 人間どっくで引っかかる、もっと早く行くべきだったと激しく後悔

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私が乳がんであると判明したきっかけは、人間どっくの乳がん検診のマンモグラフィーでした。4年半ほど前のことでした。

マンモグラフィー後の触診のために呼ばれた診察室で、マンモグラフィーの画像を見ていた女医さんがいきなり、「右側に所見があります」とおっしゃいました。

これが、ちょっと大げさですが、私の人生が変わった瞬間でした。

所見? これはがんの疑いってこと? 何の心の準備もなかったので、凍りつくような、大変なショックでした。

触診が始まりました。確かに、右脇に近いところを圧迫されると、これまで感じたことのない、軽い痛みがありました。

「やっぱり、しこりもありますね」と言われました。

もっと早く検診に行くべきだったと激しく後悔

「何でこんなになるまで放っておいたんですか」と言われて、私は言葉を失いました。

その前の人間どっくは、1年7カ月前に受けていましたが、その時はマンモグラフィーも乳房超音波検査も受けず、ただ触診のみにしました。しかも、乳がんの専門の乳腺外科医ではなく、婦人科医によるものでした。

もっとも、当時の私は、乳がんは婦人科ではなく乳腺外科が担当しているとも知らないくらい、乳がんに無知でした。

その時は人間どっくを受けたクリニックにマンモグラフィーの技師がその日に不在で、後日技師のいる日にマンモグラフィーだけのためにそのクリニックに行くか、どっくの日に可能な触診だけにしておくか、の選択肢でした。

その時私は、仕事をしながら(2日後に肺血栓塞栓症と判明し入院することになった)激しい息切れとむかむか状態に苦しんでいて、人間どっくを受けに行く負担を最小限にとどめたいと思っていました。

また、人間どっくの間隔が1年7カ月開いてしまったのは、その間に失業したり、遠隔地に住む母親が大怪我で入院したり、いろいろあって、人間どっくを受ける気分になれなかったからでした。

時すでに遅しでしたが、いざ乳がんの可能性に直面すると、1年7カ月前にマンモグラフィーをやっておけばよかった、今回の人間どっくもせめて7カ月くらい前に受けておくべきだった、と激しく後悔しました。

1年7カ月前にマンモグラフィーをやっていたとしても、どのお医者さんでも微小な乳がんの兆しが発見できたかどうかは、何とも言えません。(後に乳がんの手術で入院した時、同室で全摘手術をした女性は「1年前の検診で見落とされてたのよ、ヤブ医者に」と怒っていました)

それでも、今目の前にいるこの女医さんなら、7カ月前なら確実に発見できただろうし、1年7カ月前でももしかしたら発見できたかもしれない、と思えました。

後に乳がんだと”正式に”判明した時に、ステージIと思われていましたが、手術してみて、ステージIIらしいと分かりました。正確には、主治医からステージを正式に告げられたことはありません。主治医はステージの区分けはあまり意味がないという信条の人でしたから、いろいろ状況を聞いて自分でネットで調べました。

それにしても、ステージ0で見つかっていたら、あの大変な抗がん剤とも完全に無縁で済んだはずなので、やはり早期発見は大事です。

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自覚症状はほぼなし

乳がんの兆候は、ほぼ何もありませんでした。自分でしこりを探そうなんて発想は、持っていませんでしたし、たとえやってみたとしても、ちゃんとしこりが発見できたとも思えません。

強いて言えば、乳腺が若干張っているように感じたことがありました。ですが、それは月経前に普通にあり得ること、ぐらいに思っていました。当時たまにホットフラッシュのような更年期症状も出始めていましたが、まだ普通に月経はありました(その後抗がん剤で閉経してしまいました)。

裏を返せば、もし人間どっくをあと何カ月あるいは1年受けないでいたら、もっと乳がんが進行していたということです。自分で触診なんかしない私がようやくしこりに気づく頃には、相当進行していたに違いありません。

女医さんは急遽、外来扱いで、予約に入れてなかった超音波検診と細胞診検査を、一日どっくの最後に、予約してくださいました。

人生が一変したと感じる

がんの可能性を告げられる前と後で、人生が一変した、と感じました。

私は肺血栓塞栓症という、ヘタすると命にかかわる大病を経験していましたが、それでも危機を脱して血栓が溶けて治ってしまえば、普通の生活に戻れます。

一方、私は父親を喉頭がんで亡くしていました。遠隔地で仕事を持っていた私は、父の最期を看取ることができませんでしたが、亡くなる少し前に痩せ細って弱って苦しんでいた父の姿を見て、がんとは怖い病気だと思っていました。

他の人間どっくの検査をこなしながら考えたのは、半年後に大学受験を控えて毎日一生懸命に勉強している一人娘のことでした。足を引っ張らないだろうか、と気を揉みました。

超音波検診が終わり、「やっぱりがんがあるんですか?」と私が尋ねると、女医さんは、「はい、がんの可能性のあるしこりが。まだ1センチより小さいです」とおっしゃいました。

女医さんは直ぐに、私にというよりも看護師さんに向かって「細胞診をします」と告げられました。ちなみに、後で、ネットで調べたところ、穿刺吸引細胞診のことでした。

女医さんは私に「歯医者とかで麻酔をしても大丈夫ですか?」と尋ねられました。私は「はい」と答えましたが、「ワーファリンを飲んでいるので、人よりも血が止まりにくいです」と付け加えました。

肺血栓塞栓症で大変な目に遭い、退院後も1年以上にわたって血栓再発予防のために、抗血液凝固剤であるワーファリンを毎日服用していました。

すると、「血液検査と同じ大きさの針だから大丈夫です」と言われ、麻酔をして右胸に針を刺されました。結果は10日後くらいに判明とのことで、診察予約を入れられました。その時に乳がんの可能性が高いとなれば、どこかの専門病院に紹介状を書いて頂くことになるので、どの病院にするか考えなければなりません。

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がん保険をチェック

帰宅後、家族に報告して「たとえがんでもまだ早期だから大丈夫のはず」と付け加え、ネットで病院選びのための情報収集を始めると共に、自分が入っていたがん保険の契約内容を確認しました。

23歳くらいの時に、たまたま当時勤めていた会社にあったパンフレットを見て、一番安いがん保険に加入していました。変な意味で、これも運命だったんだ、と感じました。

私のその契約は、手術給付金や化学療法などへの給付金はなく、入院給付金と、がんと診断が下りた段階でまとまった給付金が出るだけのタイプでした。(がんの種類によっては給付金が出ない場合もあるそうですが、私の場合は結果的に大丈夫でした)

一方で、私はより一般的な生命保険にも入っていて、そちらからは手術給付金もどうやら出そうだと分かりました。

循環器内科の主治医に相談

私は当時ワーファリンを処方して頂いていた地元の循環器内科クリニック(入院した大病院から転院した先)の先生のところに、相談に行きました。ワーファリンを飲むのをやめていいかを確認するためでした。

冷静に考えたら、手術するなら血が止まらないと困るので、当然ワーファリンは中断せざるをえません(実は抗血液凝固剤服用者は、手術前入院期間が長くなると、後で知りました)。でも、その時はそこまで考えていませんでした。

その先生は、「入院すると血栓が悪化するから、手術後に(ワーファリンが)必要になるかもしれない」とおっしゃいました。咄嗟に意味が分かりませんでしたが、要は、入院で運動不足になって、また血栓ができやすくなるということなのでしょう。

ちなみにその先生に、「乳がんはどこの病院がいいか、ご存知ですか?」とお尋ねしたところ、複数の有名大病院の名前を挙げられました。ただ、ご自身は専門が違うため、私が関心のあった、最近乳腺外科ができた大病院については、ご存知ない様子でした。

近くの大病院にするか、遠くの有名大病院にするかの選択肢は、悩ましいものがありました。次の診察時にがんの可能性が高ければ即紹介状を書いて頂かなければならないのに、結局それまでに決めることができませんでした。

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この記事を書いた人

元会社員、新しいことを一生懸命学び続けるブロガーです。

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