フィギュアスケート

フィギュア四大陸選手権の女子は坂本花織優勝で、日本勢がメダル独占

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フィギュアスケートの四大陸選手権の女子シングルが台湾・台北で1月24日・26日に開催され、日本の坂本花織選手(17)が自己ベストの合計214.21点で優勝した。2位は三原舞依選手(18)の210.57点、3位は全日本女王・宮原知子選手(19)の207.02点だった。

アメリカやカナダの平昌五輪代表のトップ選手が出場しなかったため、元々日本勢に有利とみられてはいたが、それでもメダル独占が実現できたのは素晴らしい。平昌五輪の日本代表である坂本選手と宮原選手にとっては、五輪前の国際試合慣れの機会となった。

ただ、欧州選手権では、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が世界歴代2位となる合計238.24点、2位の世界女王・エフゲニア・メドベージェワ選手が232.86点という高得点をマークしていた。

また、平昌五輪のカナダ代表となったガブリエル・デールマン選手は、国内大会とはいえカナダ選手権で229.78点、ケイトリン・オズモンド選手も218.73点をマークしていた。アメリカ代表のブレイディ・テネル選手も、国内大会ながら全米選手権で219.51点をマークしていた。平昌五輪では、このようなハイスコアの選手たちとの戦いになる。

坂本選手の上り調子が続く

坂本選手はノーミスで、グランプリシリーズのスケートアメリカ以降の、競技会ごとに進化を見せるという上り調子を維持した。

ジャンプを全て基礎点が1.1倍になる演技後半に組み込んだショート・プログラムで、坂本選手は3つのジャンプとも+1.00点以上の加点を得た。ショートは自己ベストの71.34点(技術点39.72点、演技構成点31.62点)で、首位の宮原選手に僅か0.4点及ばず、2位発進だった。

フリーでも、全てのジャンプに加点が付き、自己ベストの142.87点(技術点74.78点、演技構成点68.09点)で1位になった。総合でも自己ベストの214.21点をマークして優勝した。是非ともこの上り調子を、平昌五輪まで維持して欲しい。

三原選手は本来の演技を取り戻しつつある

坂本選手と同門の三原選手は、本来の伸びやかな演技が戻って来たものの、ジャンプのちょっとしたミスがあって伸び悩み、四大陸選手権2連覇を逃した。

ショートではトリプルフリップで踏切エッジの不明瞭判定を受け、69.84点(技術点37.92点、演技構成点31.92点)で3位発進だった。

フリーでは、演技後半のトリプルフリップで踏切エッジの不明瞭判定を受け、トリプルルッツの3連続ジャンプの最初のジャンプが回転不足の判定になった。結果、フリーは140.73点(技術点72.60点、演技構成点68.13点)で2位に浮上し、総合でも210.57点で2位だった。

宮原選手は左足に痛みを抱えての演技だった

競技終了後に関西大学の先輩でもある高橋大輔氏が明かしたところでは、宮原選手は左足の痛みを堪えての演技だったそうだ。この痛みが宮原選手には珍しいジャンプでの転倒につながった可能性もある。

ショートでは冒頭のトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプの最初のジャンプが回転不足の判定を受けて小幅減点となった。それでも、表現力を問われる演技構成点では断トツで、ショートは71.74点(技術点37.34点、演技構成点34.40点)で1位発進だった。

フリーでは、トリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプの2度目のジャンプと、後半のトリプルルッツの3連続ジャンプの最初のジャンプが回転不足の判定を受けて、小幅減点となった。また、トリプルサルコウでは転倒してしまった。

演技構成点はトップだったものの、フリーは135.28点(技術点66.52点、演技構成点69.76点)で3位となり、総合でも207.02点で3位に終わった。平昌五輪までに足の痛みが治ることを祈る。

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