フィギュアスケート

フィギュア四大陸選手権男子は金博洋がV、宇野昌磨は2位、五輪は5人の頂上決戦

スポンサードリンク

フィギュアスケート四大陸選手権の男子シングルが台湾・台北で1月25日・27日に開催され、中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手(20)が合計300.95点で優勝し、日本の宇野昌磨選手(20)は297.94点で2位だった。

3位はアメリカのジェイソン・ブラウンの269.22点で、4位は日本の田中刑事選手の自己ベストの260.31点だった。

平昌五輪では、総合300点前後が狙える、4回転量産型の5人の選手の頂上決戦になるとみられる。すなわち、今回優勝した金博洋選手と2位の宇野選手、欧州選手権覇者のスペインのハビエル・フェルナンデス選手(26)、グランプリ・ファイナルを制したアメリカのネイサン・チェン選手(18)、怪我で欠場中の日本の羽生結弦選手(23)だ。

宇野選手はジャンプミスで優勝を逃すも上り調子

宇野選手はショート・プログラムでは、4回転フリップ、後半の4回転トウループの連続ジャンプおよびトリプルアクセルの3つのジャンプを、全て無事着氷させた。特に最後のトリプルアクセルは+2.29点の高い加点を獲得した。

表現力を問われる演技構成点ではトップで、ショートは100.49点(技術点54.92点、演技構成点45.57点)で1位発進だった。

フリー・スケーティングでは、冒頭の4回転ループで回転不足を取られて小幅減点となり、続く4回転フリップは回転不足の上転倒して、大きな減点となってしまった。その後は上手く立て直し、後半の4回転トウループの連続および単独ジャンプを含め、ジャンプで加点を次々と得た。

演技構成点では再びトップとなり、フリーは197.45点(技術点106.67点、演技構成点91.78点)で2位、総合でも297.94点で2位だった。

それでも、宇野選手は12月のグランプリ・ファイナルで286.01点で2位となり、全日本選手権で283.30点で優勝した時に見せていた無念そうな様子から一転して、自身の演技内容に納得した明るい前向きな表情になっていた。

金博洋選手は4回転ジャンプで高得点を稼ぐ

金博洋選手は、ショートでは冒頭の4回転ルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプで成功して+1.43点の加点を得て、波に乗った。続く4回転トウループと後半のトリプルアクセルでも加点を得た。

ショートはトップの技術点で稼いで自己ベストの100.17点(技術点57.59点、演技構成点42.58点)をマークし、首位の宇野選手と僅か0.32点の差で2位発進だった。

フリーでは、冒頭の4回転ルッツで+2.71点の大きな加点を得て、調子の良さを見せつけた。その後、後半のトリプルルッツ-ダブルトウループの連続ジャンプの間にターンが入ってしまって小幅減点となった以外は、全てのジャンプで加点を得た。

群を抜いた高い技術点に加え、表現力も昨季よりも豊かになっていて、フリーは200.78点(技術点115.34点、演技構成点85.44点)で1位に浮上した。総合でも300.95点で優勝した。

-フィギュアスケート