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フィギュアスケート欧州選手権でザギトワとメドベージェワが突出

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フィギュアスケートの欧州選手権の女子シングルのフリー・スケーティング競技が2018年1月20日にモスクワで行われ、ロシアの15歳のアリーナ・ザギトワ選手が世界歴代2位となる合計238.24点で優勝した。

2位は右足骨折からの復帰戦となったロシアの18歳の世界女王・エフゲニア・メドベージェワ選手の232.86点だった。同じコーチについているこの2人は、天才少女と言えそうだ。

3位はイタリアの30歳のカロリーナ・コストナー選手の204.25点だった。上位3人の順位は、1月18日開催のショート・プログラムと同じだった。なお、4位はフリー3位だったロシアのマリア・ソツコワ選手の合計200.81点だった。

個人資格で平昌五輪に出場すると期待されているザギトワとメドベージェワの両選手が、他の選手とは別次元の金メダル争いをする可能性が高いとみられる。それでも、日本の宮原知子選手が上り調子を維持し、伸び盛りの坂本花織選手がさらなる成長を見せれば、日本勢もメダル争いに加わる可能性は十分あるだろう。

一方、男子シングルではスペインのハビエル・フェルナンデス選手が合計295.55点で圧勝して6連覇を達成し、平昌五輪のメダル候補だという意地を見せた。

平昌五輪の女子はロシアの2強とそれに続く数名がメダル争い

アリーナ・ザギトワ選手はショートもフリーもジャンプを全て基礎点が1.1倍になる演技後半に採り入れた上、ジャンプはノーミスで、ほとんどで高い加点を得た。結果、ショートは80.27点(技術点43.99点、演技構成点36.28点)で1位発進となった。また、フリーは157.97点(技術点82.67点、75.30点)でこちらも1位だった。

まだ15歳で成長著しいザギトワ選手は、今シーズン中にどんどん記録を伸ばしてきており、このまま調子を上げて行けば平昌五輪での金メダルも現実味を増すだろう。

復帰第一線となったエフゲニア・メドベージェワ選手は、ショートではダブルアクセルで減点となった。それでも、高い表現力を武器にショートは78.57点(技術点40.43点、演技構成点38.14点)で2位発進となった。フリーでは、トリプルルッツで踏切エッジが不明瞭との判定になったが、減点ジャンプは1つもなく、素晴らしい表現力で演技構成点トップとなり、154.29点(技術点77.15点、演技構成点77.14点)で2位だった。

今回は2位とはいえ、メドベージェワ選手は2017年の国別対抗戦で世界歴代最高の241.31点の保持者だ。怪我さえなければメドベージェワ選手が金メダル候補の本命であり続けたはずで、今後の復調次第ではまた圧倒的強さを見せるだろう。

カロリーナ・コストナー選手はショートではジャンプでミスはなく、表現力を発揮して最高の演技構成点を獲得し、78.30点(技術点39.93点、演技構成点38.37点)で3位発進だった。フリーではジャンプのミスが重なってしまい、125.95点(技術点51.86点、演技構成点75.09点)と伸び悩んで4位だったが、総合では204.25点で3位だった。

ただ、ザギトワ選手とメドベージェワ選手の2人は別次元だが、3番手となると、日本勢やアメリカ・カナダ勢のトップ選手を中心に、各国の選手に十分チャンスがあると思われる。平昌五輪に照準を合わせた調整に成功し、本番でノーミスで演技ができる者がメダルを手にすることができる。

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