フィギュアスケート

メドベージェワがエテリ氏と師弟解消、羽生結弦と同門になる可能性も

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2016年と2017年に世界選手権で2連覇し、平昌五輪のフィギュアスケートの女子シングルで銀メダルを獲得したロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手(18)が、8歳だった2008年から(7歳だった2007年からという記事もある)師事してきたコーチのエテリ・トゥトベリーゼ女史との師弟関係を解消するという、驚きのニュースが報じられた。

ロシアのタス通信および他のメディアのニュースを紹介した朝日新聞によると、メドベージェワ選手の新しいコーチの候補の一人には、五輪2連覇を達成した羽生結弦選手が師事するブライアン・オーサー氏の名前が挙がっている。もっとも以前、オーサー氏は手一杯で新しい選手を受け入れない方針という話もあったから、どうなるかは不透明だ。

メドベージェワ選手が所属するアスリート養成学校のサンボ70は、同選手がクラブには残るとしつつも、別のコーチの指導を仰ぐと認めたそうだ。

エテリ・トゥトベリーゼ門下生には、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(15)や、2種類の4回転ジャンプ着氷に成功して今年3月の世界ジュニア選手権で優勝したアレクサンドル・トルソワ選手(13)もいる。

スポーツニュースサイトのTHE ANSWERが引用したロシアのスポーツ専門メディアのスポルトエクスプレスの記事によると、師弟関係解消についてメドベージェワ選手とトゥトベリーゼ・コーチが話し始めたのは3月初旬で、その時は両者は踏みとどまり、関係解消の話は撤回された。

しかし、ここにきて師弟関係解消の話が再燃し、現実となった。ロシアの規定では5月中にコーチ変更の手続きをしなければならないとされているそうで、タイムリミットが迫っている。

オーサー・コーチは表現力に優れたトップ選手を輩出

スポルトエクスプレスの記事では、メドベージェワ選手がトゥトベリーゼ・コーチの元を去る決意を固めた理由は複合的だが、ISU(国際スケート連盟)が5月に発表する見込みの、ジャンプよりも表現力重視のルール変更によるところも大きいとみられている。

これは、新たなコーチ候補の筆頭のブライアン・オーサー氏が、五輪2連覇の羽生選手や、平昌五輪銅メダリストのハビエル・フェルナンデス選手、また古くはバンクーバー五輪の女子金メダリストのキム・ヨナ選手のような、表現力に優れたトップ選手を輩出した実績があるためだ。

もっとも、エテリ・トゥトベリーゼ門下生である今も、メドベージェワ選手は表現力に優れているとの定評があるから、コーチ変更の本当の理由は分からない。

トゥトベリーゼ・コーチは「鉄の女」と言われるほど厳しいとみられている。同コーチと決別した有力選手といえば、ソチ五輪団体戦金メダルがピークとなった、キャンドル・スピンで有名だったユリヤ・リプニツカヤ元選手(既に引退)が思い浮かぶ。

リプニツカヤ元選手は、試合に同行するコーチを別のコーチに変更したいと、トゥトベリーゼ・コーチに直接言わずに連盟に伝えたというから、師弟関係は最悪の結果を迎えた。

羽生結弦ファンはメドベージェワ選手を警戒?

ところで、メドベージェワ選手といえば、セーラームーンなどの日本のアニメが好きで、日本のテレビのバラエティー番組にも出演していて、日本のフィギュアスケートファンにも結構親しまれている。

一方で、メドベージェワ選手は同じくアニメ好きでもある羽生結弦選手の大ファンだとみられており、メドベージェワ選手がもし羽生選手と同門になったら気が気ではなくなる羽生選手ファンもいるかもしれない。もっとも、羽生選手とメドベージェワ選手の熱愛の噂は事実無根だった。

羽生選手がまるでアイドル芸能人のように女性ファンに気遣いせざるを得なくなっている現状には違和感を覚える。青春真っただ中の年齢なのだから、恋愛くらい自由にすべきだし、恋愛経験があれば、さらに表現力も豊かになるはずだ。フィギュアスケート界はオープンだから、たとえ相手が異国の女性であろうが、女性でなかろうが、構わない。

ただ、羽生選手は無関係の人との仲を勝手にでっち上げられた記事が出て誰かに迷惑をかけたりすると、「死にたい」と思いつめるような生真面目な人だ(2018年4月16日付「羽生結弦が衝撃発言『週刊誌の問題とかいろいろあった時、何回も死のうと』」を参照)。したがって、我々は余計な詮索はせず、羽生選手が怪我の治療と練習に集中できる環境が維持されるよう、そっとしておくべきだ。

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