フィギュアスケート

羽生結弦の新プログラム「秋によせて」「Origin」は憧れの選手の曲

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フィギュアスケートのソチ・平昌五輪2連覇の羽生結弦選手(23)が練習拠点のカナダ・トロントのクリケット・クラブで現地時間の8月30日(日本時間8月31日)に、練習を公開し、今季の新プログラムを明かした。ショート・プログラムは「秋によせて」、フリー・スケーティングは「Origin」を演じる。

今季のプログラムには、羽生選手が幼少期から憧れてきたスケーターである元米国選手のジョニー・ウィアーと、元世界王者のロシアのエフゲニー・プルシェンコがそれぞれ使用していた曲を選んだ。4月に羽生選手が自ら企画したアイスショー「Continues ~with Wings~」で2人と共演した際に、許可をもらった。

今季のショートの羽生選手のプログラムは、ジョニー・ウィアーが2004~2005年および2005~2006年シーズンのフリーで演じた「秋によせて」だ。

ショートのジャンプ構成は4回転サルコウ、トリプルアクセル、4回転トウループ―トリプルトウループとしている(スポーツ報知の2018年9月1日付「羽生結弦の新プログラムはプルシェンコの伝説曲 トロントで練習公開」を参照)。

一方、フリーのプログラム「Origin」は、ロシアのエフゲニー・プルシェンコが2003~2004年シーズンのフリーで使用していた「ニジンスキーに捧ぐ」というプログラムをモチーフにアレンジしている。ヴァーツラフ・ニジンスキーはロシアのバレエダンサー・振付師で、第一次世界大戦頃まで活躍しその後精神疾患で表舞台を去った。

今のところ、4回転はループ、サルコウ、トウループの3種類で4本跳ぶ予定だ。

具体的なフリーのジャンプ構成は、4回転ループ、4回転トウループ、トリプルループ、4回転サルコウ―トリプルトウループ、4回転トウループ―シングルループ―トリプルサルコウ、トリプルアクセル―ダブルトウループ、トリプルアクセル、を予定している。ただし、4回転アクセルを今期中に(冒頭に)投入することを目指している(前出のスポーツ報知の記事)。

憧れのプルシェンコの代表的プログラムを選んだ想い

憧れのプルシェンコの代表的プログラムをフリーで使わせてもらうことについて、羽生選手はかなり詳しく語っている。まずは、曲とプログラム名について、羽生選手はこう説明した。

「曲は『アート・オン・アイス』。エドウィン・マートンさんの『アート・オン・アイス』で、まあ少し、もう一つ曲を使っていて、ちょっとアレンジもしているので。『陰陽師』をやっていて『SEIMEI』ってつけたみたいに、今回プログラム名としては『Origin(オリジン)』っていうタイトルをつけさせて頂きました」(スポーツ報知の2018年9月1日付「トロントで練習公開の羽生が語る 『自分のスケート人生の始まりを込めたOrigin』」を参照)。

自ら命名したタイトルについて、羽生選手はこう述べた。「英語で『Origin』なんですけど、自分のなかでは起源とか始まりとかいう意味を一番もたせたかったので、こういうテーマにしたんですけど。まずこの曲自体が、自分がある意味スケートに没頭した始まりであったりとか、(中略)自分がこれから挑戦したいアクセルであったり、またはスケートを楽しむこと自体とか、そういったものを感じながらこのプログラムを滑りたいと思っているので。そういった意味で、自分のスケート人生の始まりというか、起源というか、なんか根源的なものを感じながら滑りたいなというふうに思っていました」(前出のスポーツ報知の記事)

プルシェンコのプログラムをモチーフにしたことについて、羽生選手はこう語った。「やはりプルシェンコさんが滑っていた印象がすごく強くて」「彼の代表曲というか、彼を代表するプログラムの一つなので(中略)使わせてもらうのもさすがにちょっと気持ちが恐縮するような感じはあったんですけど」「許可をもらえて、『是非頑張ってね』という言葉をいただけたので」「彼の『ニジンスキーに捧ぐ』という素晴らしいプログラムはやっぱりずっと消えないと思いますし、僕のなかでもすごく大切なものなので、それとは別に自分のプログラムとして完成させることができたらなというふうに思っています」(前出のスポーツ報知の記事)

4回転アクセルはまだ成功していないが意欲的に取り組む

さらに、羽生選手は前人未踏の4回転アクセルに意欲的で、まだ練習では1度も成功していないながらも、今季中にフリーの冒頭に組み込みたいと考えている。

羽生選手は「とにかくまずは練習でしっかり降りること」「GOEで加点をもらえるくらいのものではないといけないですし」「これ回転不足だろうって言われるような、指さされるようなジャンプでは絶対いけないとは思うので。自分が目指す最高のアクセルを目指して練習したいなとは思います」と語っていた(スポーツ報知の2018年9月1日付「トロントで練習公開の羽生が語る 『今アクセル跳びたいという気持ちが非常に強い』」を参照)。

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