フィギュアスケート

フィギュア世界選手権女子ショートで宮原知子3位発進、コストナーが首位

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2018年フィギュアスケート世界選手権の女子シングルのショート・プログラムが3月21日にイタリア・ミラノで開催され、日本の宮原知子選手(19)は74.36点で3位発進となった。

樋口新葉選手(17)はジャンプの転倒などのミスが響いて65.89点で8位と、出遅れた。

ショート1位となったのは、地元イタリアの31歳・カロリーナ・コストナー選手で、美しく完璧な演技で、自己ベスト更新の80.27点をマークした。2位は平昌五輪金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手の79.51点だった。

4位は平昌五輪銅メダリストのカナダのケイトリン・オズモンド選手(22)で、ジャンプのミスがあったにもかかわらず、その他の完璧な演技で72.73点をマークした。

宮原知子選手は強さと豊かな表現力を見せた

日本のエース・宮原選手は、惜しくも回転不足を取られてしまったが、それ以外は完璧で、大舞台でも冷静な強さとしなやかで豊かな表現力を発揮した。楽曲は「映画『SAYURI』より」。

冒頭のトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプの2つ目で、回転不足判定となり、出来栄え点で0.80点の減点になってしまった。1月の四大陸選手権でも、同じ冒頭のトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプの1つ目で回転不足の判定を受けていたから、この連続ジャンプが若干の不安要因になっているようだ。

ショートの得点は74.36点(技術点37.79点、演技構成点36.57点)で、平昌五輪でマークした自己ベストの75.94点には届かなかったが高得点で、3位発進となった。

樋口新葉選手はジャンプのミスが響いた

樋口選手は「ジプシー・ダンス」を楽曲として使用したショートで、ジャンプのミスが響いて出遅れた。

冒頭のダブルアクセルは出来栄え点1.00加点の好スタートとなったが、後半のトリプルルッツ-トリプルトウループの2つ目のジャンプの着氷時に転倒して出来栄え点で2.10点の減点となった。

さらに、続くトリプルフリップは、踏切エッジが不明瞭との判定を受けて、0.30点の小幅減点となった。

ショートの得点は65.89点(技術点32.20点、演技構成点1.00点、減点1.00点)で、8位発進となった。

カロリーナ・コストナー選手はとにかく美しく完璧だった

地元イタリアの観客の熱狂的大歓声で迎えられたコストナー選手は、「自分が15歳で国際試合に出た時には誰も見に来てくれなかった」と、感慨深そうに振り返っていた。

楽曲「行かないで」を使用したショートで、コストナー選手は完璧な演技で、全ての要素で出来栄え加点を得た。出来栄え点の1.80点の加点を獲得した最初のトリプルフリップ-トリプルトウループの連続ジャンプから、美しく芸術的に見えた。

優美や優雅と形容するだけでは物足りないと思えるほどの、本当に美しく素晴らしい演技で、終了前からスタンディング・オベーションだった。

ショートの得点は自己ベスト更新の80.27点(技術点41.30点、演技構成点38.97点)で、ショート1位発進となった。

アリーナ・ザギトワ選手は珍しく軽微なミス

15歳にして平昌五輪金メダリストとなったアリーナ・ザギトワ選手は、珍しく完璧ではない演技となった。楽曲は「ブラック・スワン」他。

いつものように、すべてのジャンプを基礎点が1.1倍となる後半に組み込んでいたが、その1つ目のトリプルルッツ-トリプルループの高難度の連続ジャンプで、珍しく詰まった感じになってしまって、出来栄え点が0.20点の小幅減点となった。

他は完璧で、技術点トップとなり、ショートの得点は79.51点(技術点42.51点、演技構成点37.00点)で、1位のコストナー選手に僅か0.76点及ばず2位発進となった。

ケイトリン・オズモンド選手はジャンプのミスで出遅れる

平昌五輪の銅メダリストのケイトリン・オズモンド選手は、ジャンプのミスが出た。楽曲は「パリの空の下」ほか。

冒頭のトリプルフリップ-トリプルトウループは綺麗に決めたが、次のトリプルルッツで踏切エッジが不明瞭との判定になって出来栄え点で0.50点の小幅減点となった。さらに、後半のダブルアクセルの着氷に失敗して、出来栄えで1.29点の減点となった。

それでも、ショートの得点は72.73点(技術点36.53点、演技構成点36.20点)と高水準で、4位発進だった。

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