フィギュアスケート

羽生結弦「24時間テレビ」アイスショーは「ノッテ・ステラータ」

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フィギュアスケートのソチ・平昌五輪2冠金メダリストの羽生結弦選手が、2018年8月25日放送の日本テレビ系「24時間テレビ」のアイスショー「羽生・ディズニー 夢のアイスショー」(収録)で「ノッテ・ステラータ」の演技を披露した。

この「ノッテ・ステラータ(Notte Stellata、星降る夜)は2018年2月25日の平昌五輪のエキシビションでの使用曲でもあり、エキシビション直後にはこの曲が収録されているイル・ヴォーロのアルバム「イル・ヴォーロ (Il Volo)」が突然売れ出して話題になった。

当時も既に解説されていたが、羽生選手は2011年3月11日の東日本大震災で被災し、家族で避難所生活を余儀なくされていた時期があった。その時羽生選手は真っ暗な夜に、星がとても綺麗で、希望を感じることができたという。

今回のアイスショーは、羽生選手が震災勃発時に練習していたアイスリンク仙台で開催され、以前羽生選手が訪問した福島の被災地の人たちも招待されていた。

演技が始まると、「ノッテ・ステラータ」のイタリア語歌詞の日本語訳が画面テロップに表示された。

毎度のことながら、とても美しい演技だった。トレードマークのイナバウアーに加え、身体を水平に近い状態に前傾させてエッジを深く傾けて輪を描くように滑るハイドロブレーディングは、丁寧にナレーションが付いた。

トリプルアクセルも直前に予告ナレーションがあったが、いつもながら、ステップをしながらフワッと高く飛び上がり、綺麗に着氷した後も何ごともなかったかのようにターンして舞い続けた。何という美しい超絶技巧なのだろう。

フィギュアスケート・ファンが羽生選手の演技に釘付けになっているのに、演技中に画面がいきなり観客席のオバチャンらの全面どアップに切り替わったのには、無性に腹が立った。何でワイプにしてくれなかったのだろう、無粋な日本テレビだ。

演技終了後、羽生選手は「やっぱりスケートをやってて良かったなっていうのが、率直な気持ちです。僕は金メダル2個獲ることができましたけど、やっぱこれからも、被災地への想いとか背景とか、そういったものも、胸にしまいながら、滑っていけたらいいなと思います。本当にありがとうございました」

VTRを観終えたスタジオの織田信成氏は「彼はいつも『いい演技をしていい結果を残して、沢山の人に喜んでもらいたい』というふうに話しているんですけど。本当にそれを結果としてしっかり出せるというのが、彼の凄さだと思います。今日の演技もいつも以上に気持ちのこもった、本当に美しい演技だったと思います」と述べていた。

羽生結弦選手新プログラム待ち、宇野昌磨選手は「天国への階段」と「月光」

なお、羽生選手の新シーズンのショート・プログラムおよびフリー・スケーティングのプログラムはまだ公表されていない。曲はもちろん決まっており、例年ではそろそろ公開練習で明かされる時期ではあるのだが。

一方、宇野昌磨選手の新プログラムは既にアイスショーで披露されている。ショートは伝説のロックバンドのレッド・ツェッペリンの大ヒット曲「天国への階段」をアコースティック・ギター・デュオのロドリーゴ・イ・ガブリエーラが演奏したもの(アルバム「激情ギターラ!(10周年記念盤)」CDおよび配信アルバムに入っている)で、フリーはベートーベンの超有名ピアノソナタ「月光」第1・第3楽章だ。


*羽生結弦選手のエキシビション使用曲「ノッテ・ステラータ」(単曲配信)と収録アルバム「イル・ヴォーロ」
Amazon: ノッテ・ステラータ(星降る夜)デジタルミュージック配信 (イル・ヴォーロ) 2011/1/9
iTunes: ノッテ・ステラータ(星降る夜) - Il Volo
Apple Music: ノッテ・ステラータ(星降る夜) - Il Volo

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