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羽生結弦が初戦で逃げ切り優勝、紀平梨花トリプルアクセル成功で初戦V

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フィギュアスケート男子シングルのソチ・平昌五輪2連覇の羽生結弦選手が、2018~2019シーズンの初戦「オータムクラシック インターナショナル 2018」(Skate Canada—2018 Autumn Classic International)で、合計263.65点で優勝した。ショート・プログラムは97.74点、フリー・スケーティングは165.91点だった。2位は韓国のフリー1位の車俊煥(Junhawan Cha)選手の合計259.78点だった。

オータムクラシックの女子シングルは、米国のブレイディ―・テネル選手が合計206.41点で優勝した。2位はフリーで転倒したロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手の204.89点だった。樋口新葉選手はジャンプのミスが重なり167.01点で5位、松田悠良選手は143.02点で9位だった。

一方、スロバキアのブラチスラバで開催されていたオンドレイ・ネペラ杯の女子シングルでは、シニアデビューした紀平梨花選手が、フリーでトリプルアクセル2本を成功させ、合計218.16点で優勝した。平昌五輪金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手は書類不備で出国できず、この大会を棄権した。

オンドレイ・ネペラ杯の男子シングルではロシアのミハイル・コリヤダ選手が合計274.37点で優勝した。違う大会だから単純比較できないが、羽生選手のオータムクラシックでの263.65点を上回り、宇野昌磨選手のロンバルディア杯での276.20点に近い。田中刑事選手は221.92点で3位だった。

羽生結弦選手はフリーのジャンプで精彩を欠くも逃げ切り優勝

羽生選手はショートはジョニー・ウィアの2004~2006年のフリー使用曲の新プログラム「秋によせて」(振付:ジェフリー・バトル)で、97.74点でショート1位発進となった(技術点52.34点、演技構成点45.40点)。

ショートでは、3つのジャンプの出来栄え点に全て加点が付き、冒頭のステップしながら美しく跳んだ4回転サルコウ(基礎点9.70点)の加点は3.49点、トリプルアクセル(基礎点8.00点)は2.72点、4回転トウループ-トリプルトウループ(基礎点13.70点)は1.71点だった。

今季から4分に短縮となったフリーでは、エフゲニー・プルシェンコの「ニジンスキーに捧ぐ」でも使用された楽曲をアレンジした新プログラム「Origin」(振付:シェイリン・ボーン)を演じた。茶系にゴールドのトップの衣装は羽生選手には意外だが曲には合っている。フリーの得点は165.91点(技術点79.01点、演技構成点87.90点、減点1.00点)でフリーでは2位だった。

4回転ジャンプは、結果的に3種類跳んだ。出来栄え点は冒頭の4回転ループ(基礎点10.50点)が2.10点の加点、4回転トウループ(基礎点9.50点)が3.99点の高い加点を得たが、中盤の4回転サルコウ(基礎点9.70点)は転倒して4.85点の減点になった。

今シーズンから最後の3つのジャンプは基礎点が1.1倍になったが、そのうち最初の4回転トウループの予定が、回転が抜けてダブルトウループとなり0.08点の小幅減点となった。最後のトリプルアクセルは0.16点の小幅加点にとどまった。羽生選手はできれば4回転トウループ-トリプルアクセルに挑戦したいと考えているそうだ(日刊スポーツの2018年9月3日付「羽生結弦V『納得できる練習を』ジャンプで精彩欠く」を参照)。

「オータムクラシック インターナショナル 2018」の男女シングルの競技の模様は、CSのテレ朝チャンネル2で放送される。放送予定(日本時間)は以下の通り。

当日録画放送(実況解説あり)
9月23日(日)12:00~ 男女フリー

拡大版録画放送(会場音のみ)
10月11日(木)18:30~ 男女ショート
10月12日(金)18:30~ 男女フリー

テレ朝チャンネル2は、スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりのうちのいずれかと契約すると視聴できる。

オンドレイ・ネペラ杯で紀平梨花選手がトリプルアクセル2本成功で優勝

一方、スロバキアのブラチスラバで開催されていたオンドレイ・ネペラ杯の女子シングルでは、シニアデビューした紀平梨花選手(16)が、合計218.16点で優勝した。今シーズンから新ルールが適用となって過去の記録がリセットされたため、現時点では紀平選手のこの218.16点が世界最高得点となっている。2位はロシアの元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手の合計192.30点だった。

紀平選手はショートでは新プログラムのドビュッシー「月の光」(振付はデイヴィッド・ウィルソン)を演じた。冒頭のトリプルアクセルで転倒して出来栄え点で4.00点の減点となったものの、トリプルフリップ-トリプルトウループで1.91点の加点、トリプルルッツで1.89点の加点を得た。ショートは70.79点(技術点40.67点、演技構成点31.12点)で首位発進となった。

フリーでは新プログラム「A Beautiful Storm(ビューティフル・ストーム)」を演じ、2本のトリプルアクセルを成功させて、147.37点をマークした(技術点81.95点、演技構成点66.32点)。

冒頭のトリプルアクセル-トリプルトウループで出来栄え点2.44点の加点、2本目のトリプルアクセルも2.40点の加点を得た。国際スケート連盟(ISU)公認大会での女子のフリーでの2本のトリプルアクセル成功は、2010年のバンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さん以来2人目だ。

なお、優勝候補とみられていた平昌五輪金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手は、オンドレイネペラ杯に行くつもりだったが、書類不備で出国できず棄権した。日本の新田谷凛選手は133.86点で9位だった。

男子シングルはコリヤダ選手が1位、田中刑事選手は3位

一方、オンドレイネペラ杯の男子シングルでは、ロシアのミハイル・コリヤダ選手が合計274.37点で優勝した。2位もロシアのベテランのセルゲイ・ヴォロノフ選手の239.73点で、3位は日本の田中刑事選手の221.92点だった。

放送予定

羽生選手らの今季初戦となる「オータムクラシック インターナショナル 2018」の男女シングルの競技の模様は、CSのテレ朝チャンネル2で放送される。

放送予定(日本時間)は以下の通り。

当日録画放送(実況解説あり)
9月23日(日)12:00~ 男女フリー

拡大版録画放送(会場音のみ)
10月11日(木)18:30~ 男女ショート
10月12日(金)18:30~ 男女フリー

また、本田真凜選手や三原舞依選手が出場予定の「ネーベルホルン杯 2018」はテレ朝チャンネル2で10月13日(土)15:30から放送予定だ。

テレ朝チャンネル2は、スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりのうちのいずれかと契約すると視聴できる。

一方、高橋大輔選手の現役復帰初戦となる「近畿フィギュアスケート選手権2018」の模様は、CSのフジテレビONE スポーツ・バラエティ(CS放送)で10月8日午前11時45分から生中継される。

フジテレビONEは、テレビ放送はスカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりのうちのいずれかと契約すると視聴でき、有料インターネット配信もされる。

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