フィギュアスケート

GPファイナル女子は初参戦の紀平梨花が優勝、トリプルアクセル2本成功

スポンサードリンク

フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルの女子シングル競技は、カナダのバンクーバーで2018年12月6・8日(日本時間7・9日)に開催され、日本の紀平梨花選手(16)が合計233.12点で優勝した。

紀平選手は女子では跳べる選手がほんの一握りというトリプルアクセルをショート・プログラムとフリー・スケーティングで計2本成功させ、浅田真央以来、日本勢13年ぶりのシニア1年目・GP初参戦でのファイナル制覇を成し遂げた。

2位は合計226.53点をマークした、ロシアの平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(16)だった。3位は215.32点だった、トリプルアクセルにも挑んだ2015年世界女王のロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(21)だった。

日本の坂本花織選手(18)は211.68点で4位、宮原知子選手(20)は201.31点で6位だった。さすがGPファイナル、全員200点超えのハイレベル頂上決戦だった。

これで紀平選手の時代が到来したと広く認識され、日本女子シングルがロシアと互角に争えるレベルとなった。

ただ、同日に行われたジュニアGPファイナルの女子シングルで優勝しロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手(15)は、要素が1つ少ないにもかかわらず217.98点をマークしており、2位のアレクサンドラ・トルソワ選手(14)は4回転トウループを着氷した。紀平選手と言えども、この先長く安泰とも言えない、高難度技の競争になりそうだ。

紀平選手はトリプルアクセル計3本のうち2本を成功させ優勝

紀平選手は、「月の光」を楽曲使用したショートで、冒頭のトリプルアクセルを成功させ、しかも出来栄え点で2.51点もの高い加点を獲得した。

さらに、トリプルフリップ-トリプルトウループで1.74点、トリプルルッツで2.36点の加点を得て、ノーミスで高い技術点を獲得した。完璧な演技で、終了時にガッツポーズが出た。

ショートの得点は世界最高の82.51点(技術点47.36点、演技構成点35.15点)で、2位のアリーナ・ザギトワ選手の77.93点を4点以上上回る首位発進となった。

「A Beautiful Storm」を楽曲使用したフリーでは、冒頭のトリプルアクセルが回転不足でダウングレードされ、手を付いて出来栄え点は1.65点の減点となった。

しかし、その後はしっかり立て直し、直後のトリプルアクセル-ダブルトウループの連続ジャンプは2.06点の出来栄え加点を獲得した。トリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプでは2.19点の出来栄え加点、残りのジャンプもノーミスで全て加点を得て、笑顔で演技を終えた。

フリーの得点は150.61点(技術点78.21点、演技構成点72.40点)でフリーも1位で、総合でも233.12点で優勝した。

放送予定

地上波では以下の放送予定となっている(日本時間)。

12月9日(日)21:00~テレ朝 GPファイナル女子フリー
12月21日(金)19:00~フジテレビ全日本フィギュアスケート選手権女子ショート
12月22日(土)19:00~フジテレビ全日本フィギュアスケート選手権男子ショート
12月23日(日)19:00~フジテレビ全日本フィギュアスケート選手権女子フリー
12月24日(月祝)19:00~フジテレビ全日本フィギュアスケート選手権男子フリー

-フィギュアスケート