フィギュアスケート

平昌五輪フィギュア団体女子で宮原知子は4位、メドベージェワが世界歴代最高更新

スポンサードリンク

平昌五輪のフィギュアスケート団体戦は、アイスダンスのショート・ダンスで村元・リード組が5位、女子シングルの全日本女王・宮原知子(19)が4位だった。

女子シングルの1位はロシアから個人資格で出場したチームの世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(18)で、世界歴代最高を更新する脅威の81.06点をマークした。2位はイタリアの31歳になったカロリーナ・コストナーで、優美な表現力でメドベージェワに迫る演技構成点を武器に、ショートの得点を75.10点に伸ばした。3位はカナダのケイトリン・オズモンド(22)の71.38点だった。

この結果、日本の国の順位はカナダ、ロシア、米国に次ぐ4位で、上位5位に入り、フリーへの進出が決まった。だが、フリー1戦目のペア競技で須崎・木原ペアが97.67点で5位となったため、日本の順位は5位に下がった。

日本のメダル獲得は厳しいかもしれないが、個人戦に先立って、五輪の大舞台を経験する機会を得られることには意義がある。12日に行われるシングルのフリーは、男子は田中刑事(23)、女子は坂本花織(17)が出場する。

宮原知子は回転不足で得点が伸びず

全日本女王の宮原知子は、楽曲は「映画『SAYURI』より」で臨み、大きなミスはなかったものの、冒頭のトリプルルッツ-トリプルトウループで、2つのジャンプとも回転不足判定となって計▲1.20点の減点になったのが痛かった。後半のトリプルループとダブルアクセルは加点を得たが、ハイレベルの戦いの中で点数が伸び悩んだ。

演技終了時には大歓声を浴びて笑顔でガッツポーズをしたが、回転不足で点数が思いの外低かったことで、一瞬凍り付いたような表情になった。ショートの得点は68.95点(技術点34.33点、演技構成点 34.62点)で、4位だった。

世界女王メドベージェワが超人的演技で世界歴代最高更新

ロシアの個人資格で出場のチームに所属の、世界女王のエフゲニア・メドベージェワが骨折からの復帰2戦目で世界歴代最高を更新する偉業を達成した。楽曲はショパンの「ノクターン第20番」。

ジャンプは全て基礎点が1.1倍の後半に入れて、全て成功させ加点を得た。トリプルフリップ-トリプルトウループでは、2番目のジャンプで両手を挙げた。トリプルループとダブルアクセルも好調だった。ショートの得点は世界歴代最高を更新する81.06点(技術点42.83点、演技構成点38.23点)で、断トツ1位だった。演技終了前から観客から大歓声が巻き起こり、歴代最高更新で更なる大反響となった。

コストナーの奇跡が炸裂

ソチ五輪の銅メダリストのカロリーナ・コストナーは、31歳にして高得点をマークして世界中を驚かせた。楽曲は「行かないで」で、始まった途端に曲の世界観に観客を引き込んだ。

冒頭のトリプルフリップ-トリプルトウループの連続ジャンプは、何とか堪えたが、2つ目のジャンプで回転不足を取られて小幅減点になった。その後、トリプルループと後半のダブルアクセルは加点を得た。表現力溢れる優美な演技で、演技終了時には大歓声を浴びていた。

表現力が問われる演技構成点では1位のメドベージェワに迫る高得点で、ショートの得点は75.10点(技術点36.96点、演技構成点 38.14 点)で2位だった。

ケイトリン・オズモンドは大舞台でど緊張か

カナダのケイトリン・オズモンドは、オリンピックの大舞台のせいか、緊張感が伝わってくるような演技だった。楽曲は「パリの空の下」。

冒頭のトリプルフリップ-トリプルトウループの連続ジャンプは、スムーズに繋げられなかったうえ、2つ目のジャンプで回転不足を取られて▲1.80点の減点となった。次のトリプルルッツは、踏切エッジが不明瞭との判定で得点を伸ばせなかったが、後半のダブルアクセルでは加点を得た。ショートの得点は71.38点(技術点35.10点、演技構成点 36.28点)で、3位だった。

-フィギュアスケート