目はある意味消耗品ですから、大事にしなければなりません。でも、体全体と歩調を揃えて、だんだん老化していくのは避けられません。せめて、老化ペースを遅らせる手立てはないものでしょうか。
「週刊文春」2018年5月31日号に「『目の老化』をあきらめるな！ 〈『老眼』『白内障』『緑内障』『加齢黄斑変性』…〉という記事がありました。医療ジャーナリストの長田昭二氏が書いた記事でした。
記事によると、老化が進むことで起きる代表的な目の疾患が、老眼、白内障、緑内障、加齢黄斑（おうはん）変性だそうです。
老化は誰にとっても避けがたいことで、全身の老化に連動して目も老化すると捉えるべきです。でも、換言すれば、アンチエイジングのためのバランスの取れた健康的な食事・運動・睡眠を実践することが、体にとっても目にとっても老化ペースを抑制する一助となる、とも考えられます。これが、目の老化を簡単に進ませないための基本的な考え方になります。
また、そうした基本原則に加え、目の老化ペースを抑えるうえで一助となり得るものもあります。
目のピント合わせの筋肉を休ませるホットアイマスク
まずは、老眼の予防はなかなか難しいものの、上述の記事では、ピント合わせの筋肉を休める方法を紹介しています。具体的には、遠くを見ること、そして目を温めることがお勧めだそうです。温めると血流が良くなって、目に関連した筋肉の緊張もほぐれます。
目を温めるためには、たとえば、目の上に温かいタオルを乗せたり、目を温めるアイマスクをしたりするといいそうです。
タオルは蒸しタオルのようなイメージが湧きますが、目を温めるアイマスクとはどういったものなのでしょうか？
たとえば、Amazonで2018年5月26日午後時点でベストセラーとなっている花王の「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク 無香料
」という商品があります。なお、一番人気は無香料タイプですが、ラベンダーなど、香りの付いているタイプもあります。
使い方としては、袋からアイマスクを取り出し、ミシン目を切って耳賭けをかけて使用するというものです。開封すると温かくなってくるので、直ぐに使用すべきで、使用中は目を閉じるようにしなければなりません。
なお、注意事項として、目元パック等と併用してはならず、目薬点眼後はしばらくしてから使わなければなりません。また、メイクが落ちることがあるとのことです。
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ルテインは目の老化・ブルーライト対策に欠かせない大事な栄養素
一方、加齢黄斑変性は歪んで見えたり、視野の中心が欠けるなどの症状から始まり、進行するといずれ失明に至るという怖い病気です。
しかし、上述の記事によると、この病気に関しては、エビデンス（科学的根拠）を持つ予防法があり、それは「ルテイン」という栄養素を摂取する方法だそうです。
しかも、このルテインは、パソコンやスマートフォンなどが発するブルーライトの刺激から、目の組織を守る働きも持っています。つまり、ルテインは目にとって、とても大事な栄養素なのです。
ルテインは、卵黄や緑黄色野菜、特にホウレンソウやケールなどに含まれる黄色の色素成分ですから、日頃の食生活でこうした食品（卵や緑黄色野菜）を毎日摂っていれば、不足を心配することはありません。
日頃の食生活では十分摂取できていないというのであれば、サプリメントで補うのも一つの方法でしょう。
ただし、日頃の食事でサプリメントに含まれる栄養成分を摂れている人がサプリメントでさらに摂取しても、上乗せの効果はないとのことです（前出記事より）。また、一般論ですが、食生活はバランスが大事であり、1つの食品を過剰に摂取すべきではありません。
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