フィギュアスケート

フィギュア全日本ジュニアで紀平梨花がトリプルアクセル成功で優勝、本田望結は20位

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フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権が11月24~26日にALSOKぐんまアイスアリーナで開催され、女子の15歳の紀平梨花選手(関大KFSC)がトリプルアクセル2本を成功させ、総合193.46点で初優勝した。2位は総合190.03点の山下真瑚選手(14、グランプリ東海クラブ)だった。一方、男子の1位は総合198.19点の洲本光希選手(16、大阪・浪速高)だった。

紀平梨花選手がトリプルアクセル2本成功

女子では珍しく公式戦でトリプルアクセル、練習では4回転サルコウも跳べると注目されていた紀平選手は、ショートではジュニア女子の(アクセルはダブルまでという)規定により、トリプルアクセルを跳ばなかった。トリプルフリップの後に連続ジャンプを付けられず、得点が伸び悩んで57.89点(技術点30.81点、演技構成点27.08点)となり、6位発進だった。

しかし、フリーではトリプルアクセルを2本成功させ、自己ベスト更新の135.57点(技術点73.97点、演技構成点61.60点)で、断トツ1位だった。トリプルアクセルの1本目はトリプルアクセル-トリプルトウループ-ダブルトウループの3連続ジャンプで、2.40点の加点が付き、2本目は単独のトリプルアクセルで、こちらも2.20点の加点が付いた。

なお、紀平選手は7月の全日本ジュニア強化合宿では4回転サルコウの着氷に成功していたが、こちらはプログラムに入れられるほど成功確率が高くないと解されている。それでも、男子でも失敗が目立つトリプルアクセルを女子で、しかも2本も公式戦で成功させたことは素晴らしい。

女子選手の中には10代半ば頃にトリプルアクセルや4回転を跳べる者がいても、その後体形が変わって跳べなくなりがちだとも言われている。それでも、今期のシニアのグランプリシリーズで、米国の長洲未来選手やロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手がトリプルアクセルをプログラムに取り入れていたように、今後公式戦でトリプルアクセルを跳ぶ女子選手が珍しくなくなっていく可能性もありそうだ。

知名度抜群の本田望結選手は20位

女優でもあり知名度抜群の13歳の本田望結選手(関大中)は、総合140.39点で20位だった。ショートでは、トリプルルッツで回転不足を取られ、52.57点(技術点28.25点、演技構成点24.32点)の15位だったが、24人によるフリー演技に進出できた。

フリーでは冒頭のトリプルルッツで回転不足となって転倒した。その後、3つのジャンプで回転不足を取られ、トリプルフリップの踏み切りエッジのエラーもあり、フリーの得点は87.82点(技術点41.54点、演技構成点47.28点、減点1.00点)で21位だった。

演技後のインタビューで本田選手は、「悔しさしかない」「(女優と選手の)二刀流を言ってもらえるように」などと語っていた。

なお、本田望結選手の姉の本田真凛選手は、オリコンの「第10回 好きなスポーツ選手ランキング」の女子部門でレスリングの吉田沙保里選手に次ぐ2位にランクインしており、本田三姉妹の注目度は高い。

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