フィギュアスケート

本田真凜が米国拠点に、濱田コーチの元を去りネイサン・チェンと同門に

スポンサードリンク

フィギュアスケートの本田真凜選手(16)が今春からアメリカに拠点を移し、今季(2018年3月)の世界選手権男子シングルで優勝したネイサン・チェン選手のラファエル・アルトゥニアン・コーチに師事するそうだ(日刊スポーツの2018年3月30日付「本田真凜が米国拠点、4年後へ浅田真央元コーチ師事」)。

アルトゥニアン・コーチは、世界選手権の男子シングルフリーで驚異の4回転ジャンプ6回着氷を達成したネイサン・チェン以外にも、アダム・リッポンやアシュリー・ワグナーといった著名選手を指導している。また、2006年から2シーズン、浅田真央さんを指導していた。

平昌五輪出場がかなわず、長年のコーチの元を去る

本田選手は2016年世界ジュニア選手権女王のタイトルを獲った後にシニアデビューしたが、現在の日本女子シングルは選手層が厚く、平昌五輪出場はかなわなかった。

トップ選手には、平昌五輪4位・今季世界選手権3位の宮原知子選手、平昌五輪6位の坂本花織選手、今季世界選手権2位の樋口新葉選手、2017年四大陸選手権優勝の三原舞選手に加え、トリプルアクセルが跳べる2017年全日本選手権3位の紀平梨花選手もいる。

本田選手は2017年末の全日本選手権で7位に終わった。当時、五輪に出場していない自分を想像していなかったというから、かなり落ち込んだ模様だった。

その後すっかりやる気を失ったのか、2018年2月の国際B級大会「チャレンジカップ2018」では、総合160.19点というありえない今季ワースト記録に終わっていた(2018年3月2日付 「チャレンジカップで樋口新葉は世界選手権リハ、本田真凜はありえない低得点」を参照)。

このオランダの試合は、平昌五輪の女子シングルの日程とかぶっていたこともあり、濱田見栄コーチは同行していなかった。ただ、平昌五輪4位・世界選手権3位という世界のトップレベルの宮原選手を育てた濱田コーチの元を去るという大きな決断であることからも、幼い頃から指導を受けてきた濱田コーチとの関係が、ここにきて変わったのかもしれない。

濱田コーチは宮原選手以外にも、今季にグランプリシリーズに出場した白岩優奈選手や、全日本3位の紀平選手も指導している。

本田選手は、宮原選手とは真逆の練習嫌いとして知られている。2017年10月のグランプリシリーズのカナダ大会で本田選手が5位になった時に、濱田コーチは「まずはちゃんと練習してやることを覚えてほしい」「本当に自分が選手としてやっていこうと思うなら、失敗したときのリカバー力とか、対処は練習でしか学べない」などと、本田選手に対して辛口のコメントをしていた(日刊スポーツの2017年10月29日付「本田真凜が挽回5位もコーチ辛口『練習してほしい』」)。

スケートに集中できる環境へ

本田選手は昨年、女優でもある妹の本田望結と同じ芸能事務所と契約し、民放で本田姉妹の特番が組まれるなど、同じレベルの他の女子シングル選手に比べて格段にテレビ露出も多く、どうしても芸能人ぽくみられがちな面がある。

日本にいると戦績以上にちやほやされているとの指摘を受けることもあるから、渡米して静かな環境でスケートと向き合えるのは、良い機会だろう。

なお、渡米には2017年の全日本選手権で15位だった兄の本田太一選手(19、関西大学)も同行するとのことだ。

-フィギュアスケート