フィギュアスケート

GPシリーズ アメリカ大会で宮原知子と坂本花織がワンツーフィニッシュ

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2018~2019年シーズのグランプリ(GP)シリーズ初戦のスケートアメリカの女子シングルのショート・プログラムが10月20日(土)、フリー・スケーティングが10月21日(日)に開催され、日本の宮原知子選手(20)が合計219.71点で優勝し、坂本花織選手(18)が213.90点で2位だった。本田真凜選手(17)は158.04点で8位だった。

宮原選手と坂本選手は10月6日の「ジャパンオープン2018」ではジャンプにミスが出て得点が伸び悩んでいた。しかし、平昌五輪でそれぞれ4位と6位だっただけあって、2人ともGPシリーズという大事な試合には、万全の調整とメンタル・コントロールで臨み、会心の演技を見せた。

一方、男子シングルでは、2018年の世界選手権覇者のアメリカのネイサン・チェン選手(19)が、4回転ジャンプを全て着氷させ、合計で世界最高の280.57点をマークして優勝した。

宮原知子選手は抜群の安定感と豊かな表現力で優勝

平昌五輪4位・2018年世界選手権3位の宮原知子選手は、圧倒的に豊かな表現力と緊張の中でも安定した演技ができるメンタルの強さを見せた。なお、宮原選手は、羽生結弦選手も指導しているブリアン・コーチの下で、ジャンプの見直しを行っている。

ショートでは「小雀に捧げる曲」を楽曲使用し、トリプルフリップの踏切エッジが不明瞭とされた以外はノーミスだった。ショートの得点は73.86点(技術点39.42点、演技構成点34.44点)で、ショート首位発進だった。

フリーでは「Invierno Porteno」を楽曲使用した。全てのジャンプを着氷できたが、最後の3連続ジャンプの最初のトリプルフリップで、踏切エッジが不明瞭の判定となった。ショートでもトリプルフリップで同様の判定だったため、これが当面の課題なのかもしれない。

それでも、素晴らしい表現力で群を抜いた演技構成点を稼ぎ、フリーの得点は145.85点(技術点75.00点、演技構成点70.85点)でフリー1位、総合では219.71点で優勝した。

坂本花織選手は会心の演技で2位

平昌五輪6位の坂本花織選手は、スピードとダイナミックなジャンプは健在で、さらに表現力も増していて、会心の演技となった。

ショートでは「From My First Moment」を楽曲使用し、初のボーカル入りの曲で演技をした。ルール改正で出来栄え点の幅が広がったが、坂本選手のトリプルループの1.61点の加点が、今回のショートの全女子選手の中で最大の加点だった。

演技終了時には、ノーミス達成に笑顔で片手で小さくガッツポーズを見せた。ショートの得点は71.29点(技術点37.92点、演技構成点33.37点)でショート2位発進だった。

フリーでは「映画『ピアノレッスン』より」を楽曲使用した。トリプルルッツで踏み切りエッジの不明瞭判定が出てしまったが、それ以外はノーミスだった。最後のトリプルループの出来栄え点の1.68点の加点が、今回のフリーの全女子選手の中で最大の加点だった。

演技終了時には会心の演技にガッツポーズを見せた。フリーの得点は142.61点(技術点75.41点、演技構成点67.20点)でフリー2位だった。技術点は宮原選手を小幅ながら上回った。総合では213.90点で2位だった。

放送予定

地上波では以下の放送予定となっている(日本時間)。

10月27日(土)テレ朝21:00~(暫定)GPカナダ大会 男女ショート(宇野昌磨ら出場)
10月28日(日)テレ朝21:00~ GPカナダ大会 男女フリー(宇野昌磨ら出場)
11月3日(土)テレ朝18:56~ GPフィンランド大会 男女ショート(羽生結弦ら出場)
11月4日(日)テレ朝21:00~ GPフィンランド大会 男女フリー(羽生結弦ら出場)
11月9日(金)NHK総合/BS1 GP日本大会 男女ショート(宇野昌磨・宮原知子ら出場)
11月10日(土)NHK総合/BS1 GP日本大会 男女フリー(宇野昌磨・宮原知子ら出場)
11月17~18日 テレ朝(詳細未定) GPロシア大会(羽生結弦ら出場)
11月24~25日 テレ朝(詳細未定) GPフランス大会
12月8~9日 テレ朝(詳細未定) GPファイナル

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