フィギュアスケート

フィギュア四大陸選手権で宇野昌磨選手が世界最高フリーで初優勝

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フィギュアスケートの四大陸選手権の男子シングルは、米国のカリフォルニア州アナハイムで2019年2月7日(日本時間8日)にショート・プログラム、9日(日本時間10日)にフリー・スケーティングの競技が行われ、ショートで4位と出遅れた宇野昌磨選手(21)が、フリーで世界最高得点をたたき出して大逆転し、総合289.12点で初優勝した。

2位は総合273.51点をマークし中国のボーヤン・ジン(金博洋)選手、3位は272.22点だったショート首位の米国のビンセント・ゾウ選手だった。田中刑事選手は7位、友野一希選手は12位だった。

宇野昌磨選手は世界最高のフリーで大逆転、主要国際大会でついに優勝

宇野選手は2018年12月の全日本選手権で右足首を捻挫し、その後も同じ個所を計3回ひねっていた。このため、練習不足や体力面で不安を残したまま四大陸選手権を迎えた。

「天国への階段」を楽曲使用したショートでは、ジャンプの難易度を下げ、4回転ジャンプを1回だけにした。

冒頭の4回転トウループは手を付いてしまい、出来栄え点で0.54点の減点となった。続くトリプルサルコウ-トリプルトウループの連続ジャンプでも、2本目の着氷が乱れて出来栄え点が0.86点の減点となった。

トリプルアクセルは鮮やかに決めて出来栄え加点2.97点を得たものの、ショートの得点は91.76点(技術点46.94点、演技構成点44.82点)で、ショートはまさかの4位発進となった。

「月光」を楽曲しようしたフリーでは、冒頭の4回転フリップをして出来栄え点2.67点の加点を得た。続く4回転トウループも2.58点、中盤の4回転トウループ-ダブルトウループの連続ジャンプも2.71点の出来栄え加点を得た。

その後、トリプルアクセル-シングルオイラー-トリプルフリップの3連続ジャンプの最後のジャンプの着氷が乱れて出来栄え点が1.03点減点されたものの、それ以外にミスはなかった。演技終了時に、宇野選手はリンクに崩れ落ちた。後で、「本当あそのまま寝ころびたかった」と心境を明かしていた。

フリーの得点は、羽生結弦選手が持っていた世界最高を超える197.36点(技術点104.48点、演技構成点92.88点)で、フリーは2位のボーヤン・ジン選手の181.34点に大差をつけて1位だった。総合でも289.12点で初優勝した。

演技終了後のインタビューで、宇野選手は「嬉しいという気持ちよりも、終わった、やりきったという気持ちだけが残った。1位という順位になれたことはすごく素直に嬉しいですけれども、世界選手権ではもっともっと練習した上での優勝を目指したい」と述べた。

また、主要国際大会で初の優勝となったことについて、「どういった形であれ、優勝というのはシニアに上がって大きな大会で初めてだったので、すごく嬉しい」と語った。

放送予定

地上波では以下の放送予定となっている(日本時間)。

3月20日(水)フジテレビ 世界選手権 女子ショート(競技14:55~21:00、放送時間未定)
3月21日(木祝)フジテレビ 世界選手権 男子ショート(競技14:55~21:00、放送時間未定)
3月22日(金)フジテレビ 世界選手権 女子フリー(競技17:30~22:00、放送時間未定)
3月23日(土)フジテレビ 世界選手権 男子フリー(競技17:30~22:00、放送時間未定)

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