フィギュアスケート

宮原知子とジェイソン・ブラウンがグランプリファイナルに繰り上がり出場

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国際スケート連盟(ISU)は12月1日、女子シングルのロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手が12月7日に名古屋で開幕するグランプリ(GP)ファイナルを怪我のため欠場し、ポイント順位7位、つまり補欠最上位の宮原知子選手が繰り上がりで出場する、と発表した。

これで、GPファイナルの女子シングルには、日本から宮原選手と樋口新葉選手の2名が出場できることになった。日本開催のGPファイナルで、しかも現時点で平昌五輪出場の可能性が高いだろうとみる人も多いという2人が出場することになり、国内のスケートファンの観戦の楽しみも増えた。

一方で、メドベージェワ選手は日本のアニメが好きで日本のバラエティー番組にも出演して人懐っこさが魅力だったから、日本でのGPファイナルに来られなくなるのを寂しく感じる人もいるだろう。

GPファイナルの他の女子シングル出場者は、ロシアのアリーナ・ザギトワおよびマリア・ソツコワ、カナダのケイトリン・オズモンド、イタリアのカロリーナ・コストナーの各選手だ。世界女王のメドベージェワ選手が出場すれば、優勝する可能性が高いとみられていたが、今回出場することになった6選手の自己ベスト得点には大きな差がないから、接戦になるかもしれない。

男子はボーヤン・ジンの代わりにジェイソン・ブラウンが繰り上がり出場

また、男子シングルでは、大会前から足を痛めていて元祖・4回転量産の本領を発揮できていなかった中国のボーヤン・ジン(金博洋)選手が、GPファイナル棄権を発表した。このため、ポイント順位7位だったアメリカの親日家・ジェイソン・ブラウン選手のGPファイナル出場が決まった。

ブラウン選手は自身のTwitterに日本語で、「また来週!GPFに行きます!」とのコメントを発表した。ブラウン選手は11月10日のNHK杯のショートの演技後のキスアンドクライで、左足首の負傷で欠場した羽生結弦に向けて紙に平仮名で「ゆずるさんへ はやくよくなってください! ジェーソン」と手書きしたメッセージを掲げ、感動を呼んでいた。

アメリカからは他にネイサン・チェン選手とアダム・リッポン選手のGPファイナル出場が決まっているから、男子シングル6選手のうち3人をアメリカ勢が占めることになる。あとの3人は日本の宇野昌磨選手と、ロシアのミハイル・コリヤダ選手およびセルゲイ・ボロノフ選手だ。

宇野選手は今回の地元・名古屋で開催のGPファイナルで、優勝も狙えるポジションにある。最大のライバルはアメリカの4回転量産型のネイサン・チェン選手だが、今期のGPシリーズの戦績だけを見れば最高得点はロシア杯での293.79点で、宇野選手のカナダ大会での301.10点を下回っている。

男子シングルは複数種類の4回転ジャンプを成功させればメダル獲得の可能性が大いに上がる反面、失敗すれば最悪怪我をしてしまう、という大変な時代になった。

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