私は何年も、マッサージ屋さんに通っています。学生時代は肩こりなんて感じたことはなかったのですが、仕事でパソコン画面に向かうようになると、肩甲骨周り中心に背中がこって、肩も頸(くび)もこって、目も疲れて、とにかく大変になりました。
このマッサージ屋さん通いの費用がバカになりません。標準的なところで、15分当たり1,500円プラス税といった相場でしょうか。
しかし、たった15分で、体のあちこちのコリがほぐせるわけではありません。30分でようやく背中と頸辺りが楽になる程度で、さらに足裏のツボも、などと言おうものなら、45分から60分はかかります。毎日通うお金はないので、週1回とか、我慢できなければ週2回とかになります。
もちろん、もっと安いところもあります。施術時間が増えるにつれて単価が安くなって、60分で3,000円くらいのところもあります。
でも、長年マッサージ屋さんに通っていてつくづく思うのは、人によって技術の差がありすぎるということです。
たとえば、同じ料金で、上手で完全にコリを取ってくれる人もいれば、結局コリがかなり残ったまま「じゃあ今日はこのくらいで、あとは様子を見てください」と言って終わりにする人もいます。本当は、上手な人も下手な人も同一料金というのはおかしな話ですが、これが大体現実です。
ちなみに、私はコリが残ったまま、「様子を見てください」と言って終わりにされるのが実はとても嫌です。また、肝心のコリを取る技術がないのに、施術中にやたらとお喋りして話しかけてくる人も苦手です。お喋りはやめて、施術に集中してください、と言いたいくらいです。また、お茶のサービスよりも、きちんとしたマッサージのサービスが欲しいです。
指名制で困ったこと
指名制のところもあって、指名料を徴収されたりします。ただ、これは注意を要する制度です。私の場合、初めてそのお店に行って、指名なしでたまたま手が空いていて担当してくださった方が、一応コリを取ってくださったので、次の時に指名させて頂きました。
しかし、2回目はコリが残ったまま制限時間になってしまいました。というか、2回目は手抜きされているのが薄々分かりました。でも、次回もまたその人を指名しないと、店でお会いして気まずいかな、と悩みました。
結局、悩むくらいなら行かなきゃいい、ということで、その店には何カ月も行かなくなりました。
上手な人は転勤でいなくなる
人によって技術に雲泥の差があると分かっているので、素晴らしい技術の持ち主に巡り合えた時はとても感激します。もちろん、しっかりお名前を聞いて、次回から指名させて頂きます。
しかし、そういう素晴らしい技術の人は、スカウトされて別のお店に転勤したり、転職したりなさるのが、これまでのお決まりのパターンです。
チェーン店で事業展開しているマッサージ屋さんだと、上手な人は出世して主任とか店長とかになって、別のお店に転勤させられることが多いです。あるいは、お上手だからこそ、指名が多くて労働時間が長くなりすぎて、パンクして我慢の限界に達して退職された方もいました。
現実には、私が通っていたそのお店には、技術が今一つの人たちばかりが残りました。結局私は、よりよい施術者を求めて、店から店へと渡り歩くことになりました。
わざわざ電車に乗って遠くまでは行けません。マッサージでコリが取れても、帰りに長時間電車の中にいると、またこってしまいます。自宅(ないし職場)の近くが鉄則です。
安いけど初心者だらけのお店に行くべきか、高めだけど一定の技術が期待できるお店に行くべきか。でも、高いお店に行って、コリが取れなかったこともあって、その時のショックは相当なものでした。
強さをちゃんと施術者に言えばいい、というだけの問題ではありません。実際私は、最初から最後まで「もっと強くお願します」「もうちょっと右です」などと、言い続けたこともありますが、失礼だったかな、と悩むところでした。また、立場の高い、たとえば店長さんクラスの人が、私のような客に細かく言われ続けたら、屈辱的なのではないでしょうか。
自分で筋膜リリースの方法を試してみた
本当は、マッサージの出費を減らしたいんです。でも、肩こり・頸こり・背中こりがなくならない限り、無理でしょうね。
もちろん、体操その他で、自分でコリを解消できる手段はないかと、いろいろ情報収集はしています。コリをほぐすには、筋膜リリースが必要、という知識も最近習得しました。
テレビ番組で、筋膜リリースのやり方を伝授しているのを見て、早速実践しました。たとえば、右腕を肩の上から背後に伸ばし、左腕は肩の下から背後に伸ばし、後ろで両手で握手するような仕草をします。実際には右手と左手が届きませんが、ゆっくりとできるだけ近づけると、ある程度はコリが減って楽になりました。でも、完全な解決ではありませんでした。
マッサージチェアはコスパが問題
マッサージチェアは、家が広ければ欲しいところですが、実際には置けるスペースはありません。ただ、仮に置けるとしても、本格的なものは高いし、高い割にコリが残るリスクもありそうだと思っています。
実は、実家に大きなマッサージチェアがあって、使わせてもらったところ、ある程度はコリが解消できました。それでも、完全な解決ということにはなりませんでした。やっぱり人の手が一番確実、というのが結論でした。
今後も、よりよいマッサージを求めて、流浪の民みたいな感じになりそうです。
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