佐藤二朗の橋本愛へのハラスメントを週刊文春が報じ物議に―個人的感想

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俳優の佐藤二朗さん(57)が、フジテレビの2026年4月期のドラマ「夫婦別姓刑事」で夫婦役のW主演で共演した橋本愛(30)さんにハラスメントをした、と文春オンラインが2026年7月1日(水)に予告記事的に報じ、7月2日(木)の「週刊文春」で詳細が報じられました。

過去のハラスメント被害でトラウマがあった橋本さんの事前の身体接触制限の可能性の申し入れを、佐藤さんのマネージャーが本人にちゃんと伝えていれば未然に防止できたかもしれない事案だけに、残念に思います。

文春が橋本さん側寄りの立場で報じたのも不公平だと思いますが、一方で、佐藤さんが橋本さんに「役者をやるべきじゃない」と直接言ったのは、言い過ぎで、女優ならどんな身体接触のアドリブにも耐えなければならない、という考え方は時代遅れだとも思っています。

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橋本愛は過去のハラスメント被害のトラウマがあったが、佐藤二朗本人に伝わっておらず、トラブルが起きてしまった

「週刊文春」(私が読んだのは前日に先出公開された電子版の記事)によると、問題を時系列に整理すると、こんな感じです。

実は橋本さんは10年ほど前に、舞台の現場で共演者からハラスメント被害を受け、心に深い傷を負っていたそうです。今回の夫婦役でのオファーを受ける際に、プロデューサーに、身体接触の制限がでるかもしれないと、事前に伝えていました。

その件を、プロデューサーは佐藤さんのマネージャーには伝えましたが、佐藤さんのマネージャーは、佐藤さん本人には伝えませんでした。どうしてでしょうか? この時本人に伝えていれば、事件は防げたかもしれないのに…。

記事では、佐藤さんが撮影を張りきっていて、演技に制約をつけたくなかったから、マネージャーは佐藤さんに伝えなかったそうです。マネージャーは佐藤さんの性格を熟知していて、そんなことを言うと佐藤さんが気を悪くする、と思って言えなかったのかもしれませんね。

案の定、問題が起きてしまいました。3月22日に、フジテレビ本社で佐藤さんと橋本さんが警察車両に乗るシーンの撮影が行われた際に、佐藤さんがアドリブで橋本さんの頬に両手で触れたそうです。

翌3月23日に、橋本さんの事務所から、プロデューサー経由で、佐藤さんに身体接触についての配慮を改めて求めるように、申し入れがありました。

今度はちゃんと、佐藤さん本人まで、そのリクエストが伝えられました。

しかし、佐藤さんはアポなしでいきなり橋本さんの楽屋に行き、「彼女と2人きりで話したい」と強引に要求し、橋本さんと彼女のマネージャーに対して、「制限があるなら事前に言うべきだ!」と橋本さんを痛烈に批判しました。

もちろん、橋本さんサイドは、オファーの段階でフジテレビに制限の可能性を伝えていたことを、説明しました。佐藤さん本人だけ、知らされていなかったんですね。

その日は撮影後に、佐藤さんと橋本さんがプロデューサーやマネージャーの同席のもとで話し合い、勝手に楽屋に行かないこと、アドリブで触れて良いのは肩と腕で、その他の箇所は事前許可を得る、ということで合意しました。

問題は顔に触れたアドリブではなく、佐藤二朗が橋本愛に放った言葉

しかし、4月8日に、なぜか佐藤さんは撮影前に、アポなしで橋本さんの楽屋に行きました。佐藤さんは最初は完成映像へのポジティブな感想を述べました。

しかし、それから佐藤さんは「(身体接触の)制限があるんだったら夫婦役は受けるべきじゃない」「あなたはこの仕事を受けちゃいけなかった」との個人的な意見を述べ、さらに次のような問題発言をしました。

「あなたは役者をやるべきではない!」

これは、佐藤さんのほうが格上の俳優であったとしても、軽々しく口にしてよい言葉ではなかった、と私は個人的には思います。

もし自分が、そんなに才能はないかもしれないと思いつつも、どうしてもこの仕事をやりたいという気持ちで頑張っていたら、仕事の現場でその仕事を「やるべきでない!」とキャリア否定されたら、ショックですよね。

私は橋本さんのファンではありませんが、佐藤さんに撮影直前にそういうひどい言葉を浴びせられて、撮影に入っても、心が折れた橋本さんの涙が止まらず、その後も廊下で号泣していたとなると、橋本さんがとても可哀そうだと思いました。

同時に、佐藤さんが撮影直前に、共演者に対して心を折るような身勝手な行動をして、現場の仕事にかかわる人たちに影響を与えたことには、仕事にかかわるすべての人たちへのリスペクトに欠けていて、責任があると思いました。

橋本さんの事務所がプロデューサーに状況改善をリクエストし、フジテレビは外部の弁護士にヒアリングを依頼しました。弁護士は佐藤さんに、橋本さんの仕事を否定するような発言は控えるべき、と注意しました。

その後、4月14日には佐藤さんと橋本さんの番宣のためのフジテレビの番組出演日だったのに、橋本さんが心身に不調をきたして出演をキャンセルしました。橋本さんにとって、佐藤さんと2人での番宣は、心理的プレッシャーが大きすぎたのかもしれませんね。

4月22日には、佐藤さんが体調不良で撮影を休み、Xに「俳優として、譲れぬことは、絶対に、絶対に、『なにがなんでも譲れぬ』と言うべきだった」などと投稿し、削除しました。

それからは、橋本さんの挨拶を佐藤さんが無視したりなど、撮影現場の雰囲気は悪化し、フジテレビは弁護士によるヒアリングを進めて、佐藤さんの事務所に対し、橋本さんが役者をやるべきではないなどと発言したことを「深刻なハラスメントに該当する」と認定し、注意しました。

しかし、橋本さんの体調は回復せず、クランクアップの6月3日にも撮影できない状態で、撮影が終了しました。 記事の最後に、佐藤さんの事務所側の反論も掲載されています。事務所は「佐藤の言動がハラスメントにあたるものではないことは、専門家から確認を受けています」などと、述べています。

今の芸能界・テレビ業界では、ハラスメント認定されるとテレビの仕事を失いかねない

この件が文春で報じられると、佐藤さんは猛反論に出ました。これは当然です。

今の日本では、芸能人が「ハラスメント」認定されてしまったら、国分太一の例のように、テレビなどの主要メディアから追放されてしまいかねませんので、芸能人生命にかかわる重大問題です。

7月2日に佐藤さんの所属事務所は、公式サイトで「当該記事には、事実とは異なる内容や、一方の見解を中心として構成されている部分が多々含まれており、弊社としては、その内容を到底受け入れることはできません」「記事で示されているようなハラスメントに該当する事実は確認されておらず、そのような評価は適切ではないと考えております。専門家からも佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないと、確認を得ています」などと述べました。

しかし、7月3日早朝配信のスポニチアネックスの報道によると、フジテレビは7月1日に、佐藤さんが出演予定だった同局の映画「「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」のスピンオフドラマについて、佐藤さん側に降板を通達しました。

なお、NHKは佐藤さんがレギュラー出演している「歴史探偵」(水曜22:00)の今後の出演について「現時点で出演予定に変更はありません」と述べています(スポニチアネックスの7月3日午前の記事)。

ヤフコメ欄を見ると、役者・佐藤二朗さんのファンの男性たちから、佐藤さんを擁護し、フジテレビを批判するコメントが多くみられます。

そもそも撮影前に、橋本さん側から過去のトラウマがあるから身体接触に制限を希望していたのに、それが佐藤さんのマネージャーの段階で止まってしまって、佐藤さん本人に伝わらなかったから、この事件が起きてしまった、という意見も多く、私もその通りだと思います。

ただ、女優は身体接触のアドリブにも耐えなければならなず、耐えられないならやめるべき、という意見は、まさに佐藤さんが橋本さんに放った言葉と同じような考え方ですが、昭和の頃なら通った言い分かもしれませんが、現代には通用しないと思います。

もっとも、今回フジテレビが問題視しているのは、撮影中に佐藤さんが橋本さんの顔に触れたアドリブではなく、佐藤さんが橋本さんの楽屋で橋本さんのキャリア否定発言をしたことだそうです。

私は橋本さんのファンではありませんが、橋本さんのインスタグラムのコメント欄に佐藤さん支持者からひどい誹謗中傷の書き込みがあるのは、本当に嫌な気持ちになります。

佐藤二朗という役者を守りたい人がいるのは分かりますが、ひどすぎる誹謗中傷については、橋本さんの事務所は警察に届けて、法的措置をとってもいいと思います。

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